ダイカストとは?

高度な技術で設計された金型に溶融した
アルミ合金や亜鉛合金を高圧で注入し、
素早く凝固させて製造する工法のことです。
ダイカスト製品は寸法精度が極めて高く、強度に優れます。
また外観も美しく機械加工(後加工)が
少なく済むという点で
自動車部品などに多く用いられています。

原材料

原材料としてアルミニウム合金を使用します。
鋳造性が良好で、被切削性にも優れています。
当社では665℃の温度で溶解し管理しています。

鋳造(ダイカスト)

金型の中にアルミ合金が充填される時間は
0.02~0.04秒です。
金型の内部は水が流れているため、
金型から出る時の製品温度は
200℃前後まで下がります。

精密プレス

鋳造した製品にはアルミを鋳込むための
“ゲート”と呼ばれる部分や、
金型の隙間に流れ込んで固まった
“バリ”(金属クズ)が発生します。
図面には指示されていない部分のため、
精密プレスを使用してそれらを取り除きます。

ショットブラスト

精密プレス工程でも、取りきれない
バリ(金属クズ)が残ってしまいます。
そのため0.4~1.0㎜程の亜鉛玉を
高速で投射してバリを取り除いてあげます。
それがショットブラスト工程です。

歪取り

一部の製品には歪取り工程があります。
製品に“ネジレ”があると、
納入先で組付けができなくなるからです。
例えば1°の傾きも150㎜先では
2.6㎜のズレになります。
木槌で叩き、専用の治具に取り付けられた
ダイヤルゲージで測定をするという、
人に頼った作業となります。

素材検査

鋳造品は全数目視にて検査をします。
鋳造は高速でアルミ合金を鋳込むために、
ガスの巻き込みの発生や、
金型の温度が高すぎることなどにより
様々な不良が発生するからです。
このあとそのままの姿で出荷される製品と、
機械加工を行う製品の2種類に分かれます。

機械加工

複雑な加工が可能な加工機です。
製品を取り付ける
治具とプログラムを変更することで、
様々な種類の製品を加工することができ、
1/100㎜単位で
加工寸法を調整することができます。
穴を開ける、ネジ山を作る、表面を削る、
溝を彫る等の加工が可能です。

出荷検査

製品を出荷する前に、最終検査を行います。
出荷する製品の品質と出荷を保証し、
製品のトレーサビリティ(履歴追跡)を
確実に行う為のものです。
基準書通りに寸法が仕上がっているか、
不良品がないか、
その日に出荷する全種類の製品を
抜き取り検査します。
また、いつ鋳造したものをいつ出荷するのか、
出荷履歴を記録することで異常が発生したときに
その製品が今どこまで出荷されているかがわかります。

出荷

出荷品はトラックに載せられ出荷します。
現在飛騨ダイカストでは
1日20,000個以上の製品が
お客様の元へ出荷され、
そこから日本各地や北米、中国、インドネシア、
ブラジル、チェコ、インドへと送られて
自動車の部品として使用されています。

飛騨ダイカスト

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